July 2018

July 14, 2018

イノベーションの鍵




何も難しいことを問うているのではない

簡単な事 それは

誰の胸の内にも 転がっているもの




それなのに人は

この一文字を口にする時

多々 躊躇い

それどころか大きな恥まで感じてしまう




いったんそれを口にしてしまうと

なんだか そこに放散されていく空気が

しらじらしい 嘘の垂れ幕の様な雰囲気に

化けてしまう

そうだと分かっていても




その魔力に魅せられた者は

過去の甘美な記憶を手繰り寄せることを

止められない






それは 悠久の時の狭間に

漁師が大海原へと投げかける大きな網のように

この地球上の至る所に

一文字で仕掛けられ

私たちの胸の内

眠りの奥のそのまた奥に置かれた

悲しい記憶を想起させるための起爆剤






その実態を知るものは

果たしてそれを愛と呼ぶであろうか






時にそれは涙であり

時にそれは温かい毛布であり

時にそれはまやかしの事実であり

時にそれは相手を騙す手段であり

時にそれは眠りの使いであり

時にそれは決して色褪せぬ

大切な時の産物である





この一文字を自己の内に探せる人は

幸いかな

この一文字すら記憶にない人の

深い悲しみは計り知れぬものがあろう







何時いかなる時でも私は

この一文字を信じている

同時にこの一文字に含まれる

数多のイリュージョンと

イノベーションにも畏敬の念を隠せない






そのイメージは実体がなく

十人十色で

決して限定されるべきものではない

まるで摩訶不思議な

レインボーの紙粘土の様

姿形を変え

色を変え 時を変え

あなたの足元にある日

突然転がりこんでくる







その様なものを私は「愛」だと

イメージしている






この一文字を自分の中から排除してしまえる人の人生は

どんなにか殺伐としていることだろう






逆にこの一文字を自分の中の多いなる味方として

存在させている人は

どんなにか救われることだろう







この闇夜 三千聖の世の末にも

多々 愛は転がって居て

一思いにあなたを呑み込もうとしている






そのからくりに気づいたときはもう遅い

あなたは既に

愛の屍に成り下がるしか道は残されていない








それほどの中毒性がある事を

あなたは知っておいたほうが良いだろう








イノベーションの鍵として操られ

人々を魅了して止まないもの






実態を探れば探るほど

あなたはその迷宮に取り残される








一番私の中にイメージする形として

的を得ていると

似ている類の言葉だと思われるのは

「思いやり」という言葉かもしれない

あるいは同じ一文字で表せるとしたなら

「慈」であろうか







人は心のうちにこの一文字を隠し持ちながら

日々 詩作したり

流暢な文章にその雰囲気を紛れ込ませたりしている






この一文字を遣わずに己の心情を

まやかしの言葉で飾ろうとする人の多いこと!

私にとっては滑稽

まるでピエロの様に見えるので

笑ってしまう





かくいう私もそういう一人なのだ

人を笑う資格はないのだが

それでも笑ってしまうのは

私の悪い癖







この一文字について

旅の仲間と論議し続ける日々が

これから先の私の人生で

長い長い時間を占領してしまうだろう






何時か招かれる

自分の「死」というイノベーションに

この一文字がどうか どうか

包括されていますように





心から祈らずには居られない














July 12, 2018

惨事に寄せて




豪雨ふり止んだ後
ぐちゃぐちゃに壊されてしまった街・人・村


道なき道を歩まねばならぬ
徒労は幾何であろう


綺麗ごとでは済まされない
いつまでも他人の振りも出来ない


目の前の四角い箱から流れ出る惨事は
無情な苦しみを
想像を絶する痛みを私たちに投げかけている



救援も物資も間に合わない
なかなか進まない復興作業



一人一人がめいいっぱい
努力して譲り合っていたわりあっている



涙を流すあなたに寄り添い
途方に暮れている




先行きが不安なまま
寝苦しい夜を過ごす




子供の不安げな顔
それを受け止める家族



苦しみを乗り越えようとする
先へ先へ



大きな爪痕から先へ進もうとしている
悲しみに暮れる日々が始まってしまった




意識を以て呼びかける
哀悼の意を心から顕したい
この陰鬱な自然災害にまつわる
多々の出来事へ




口をつぐむ詩人たち仲間たち





人々はTVから流れる切り取られた惨事を
芯から共有することが出来ない





人は喜びを共有しようとしても
苦しみは共有したがらないもの




人の痛みを見て見ぬふりする
そんな人にみんな
いつから育ってしまったのだろうか




何かできること
手っ取り早いのは
ヤフーの災害募金だろうか






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